ロングフライト血栓症 予防

ロングフライト血栓症とは

長時間のフライトで 同じ姿勢を取り続けていると、膝の裏あたりの静脈の血が流れにくくなります。すると、血が固まりやすくなります。

 

また、飛行機の中は空気が乾燥しているので、1時間に80ccくらいの水分が失われると言われています。このことによっても、血栓(血のかたまり)ができやすいです。

 

 

 

そして、血栓ができると、足がむくんだり 痛みが生じたりします。機内や空港で症状を感じることもあれば、2週間ぐらいの時間が経ってから分かることもあります。

 

症状が重い場合には、足にできた血栓が肺に詰り 息苦しくなることもあります。

 

さらに、胸の痛みを訴えて失神することもあり、最悪の場合 死亡に至るケースもあります。

 

 

 

こうした 血栓ができることで生じる症状を、ロングフライト血栓症と言います。

 

いわゆるエコノミークラス症候群のことで、正式には 深部静脈血栓症+肺塞栓症です。

 

 

 

ちなみに、エコノミークラス症候群と呼ばれていますが、ビジネスクラスでも発生します。

ロングフライト血栓症の予防法

ロングフライト血栓症は 同じ姿勢を取ることで発症するので、体を動かすことは 予防法として有効です。

 

2〜3時間に1回は、トイレなど少し離れた場所まで歩いて 軽く屈伸運動をしましょう。

 

座っているときにも、窮屈な姿勢を取ったり 足を組んだりするのは控え、1時間おきに 膝から下を動かすようにします。

 

 

 

また、機内の乾燥で水分が奪われることでも発症するので、水分を摂ることも大切です。

 

1時間に コップ半分くらいの水を飲むように、心掛けてください。

 

 

 

他にも、ゆったりとした服装で過ごすのも いい方法です。

 

さらに、膝下のフライトソックス あるいは むくみ用靴下を履いておくのも効果的です。

 

また、少量のアスピリン(バファリンなど)をフライト前,中,後の3回服用するのも有効です。

 

 

 

なお、次に該当する人は、ロングフライト血栓症を発症しやすいと言われています。事前に医師に相談することをお勧めします。

 

シニアの人,最近 外傷を受けたり 大きな手術を受けた人,骨折直後の人,悪性腫瘍を持つ人,サッカーをプレー後にフライトする人,経口避妊薬ピルなど ホルモン剤を服用している人,妊娠中や出産直後の人,過去に血栓ができたことのある人。


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